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センター長挨拶
本センターは、千葉大学の誇る触媒化学、分析化学、マテリアルサイエンスを融合し、新規で付加価値の高い機能性ソフト分子の創製を目指して設立されました。ソフトな分子活性化の新手法と機能性ソフト分子の創製を目指す研究の中で、ヨウ素の高機能化を目指すハロゲン化学、ソフト金属を用いる分子活性化、ソフトなπ電子系を用いる吸着、分離などの研究を展開し、それらを融合することで学術的にも際立った先進性をもつ触媒化学を推進しています。
本センター設立の経緯と意義をお伝えしますと、千葉大学では、世界レベルでの研究の推進と次世代を担うイノベーションの創出を目指し、融合分野・新領域創出の基礎となるような特徴的な研究を育成するために「千葉大学グローバルプロミネント研究基幹」を設置しています。本研究基幹が推進していますリーディング研究育成プログラムの一つとして『先導的ソフト分子の活性化と機能創製(略称:ソフト分子活性化)』が採択され、千葉大学の誇る触媒化学、分析化学、マテリアルサイエンスを融合し、新規な機能性ソフト分子の創製を目指しています。例えば、ソフトな元素(ヨウ素や後周期遷移金属)の特性をπ-電子系やナノ粒子系ならびにイオン液体など新たな反応場に活かすことで、学術的にも新しい次世代の機能創製研究が展開されています。
中でもヨウ素は、千葉県が世界に提供、展開している重要な元素資源であり、平成28年度文部科学省補正予算によります地域科学技術実証拠点事業に『千葉ヨウ素資源イノベーションセンター:Chiba Iodine Resource Innovation Center (CIRIC)』が採択されました。西千葉キャンパスに竣工しましたCIRICには、多くの最先端分析装置を配し、千葉のヨウ素の高機能化を目指し、産学官の連携研究を加速して参ります。
しかしながら、優れた研究成果であっても、その単独な科学技術だけで社会実装までを実現することは困難です。関連技術を融合した総合的な取り組みが不可欠です。また、CIRICに導入された最先端分析装置も広く共用化して皆さんの研究に役立てて頂くためには、さまざまな用途に対し柔軟に適応できるスタッフ陣が不可欠です。
ソフト分子活性化研究センター長
荒井 孝義そこで、CIRICの機能を最大限に発揮し、産学官共同研究を加速させるために、リーディング研究育成プログラム『先導的ソフト分子の活性化と機能創製(略称:ソフト分子活性化)』を基盤として、ソフト分子活性化研究センター(Soft Molecular Activation Research Center: SMARC)が2018年4月1日に発足しました。
千葉大学の強みを活かした本センターの取り組みに皆さんも参加してみませんか。